はじめて飼った犬のこと

はじめて飼った犬のこと

小さい頃、私はチビという茶色の犬を飼っていました。

出会いは小学校に5匹の子犬が捨てられていました。私は動物がとても大好きでどうしても飼いたく、一匹家に持ち帰りました。当然、親には反対され、戻してきなさい。と言われしぶしぶ捨てられていた場所にごはんと一緒に戻しました。

でも、私はその犬の事が忘れられず毎日毎日自分の給食を少し残しそれをあげに行っていました。それから毎日、親にお願いをしましたがダメ。と言われ、それでも諦められず、こっそり家の裏の林のなかで飼う事にしました。ですが、すぐ親にばれてしまい色々約束事をし、飼ってくれることになりました。

それから毎日朝早く起き、散歩に行き、学校から帰ってくると真っ先にチビに会いに行きました。毎日毎日チビの事で頭がいっぱいでした。

それから何年かして中学校に入り、私はテニス部に入りました。朝早くから練習があり、夕方は帰りが遅く、土日は部活や友達と遊びに行く事が多く、あまりチビと関わる事がなくなりました。その頃ちょうど反抗期だった私は親とも毎日ケンカをしており、チビの散歩も全く行かなくなってしまいました。

月日が経ち高校に入りますます忙しくなり、チビとは朝と晩に少し目が合う程度でした。大学受験も終わり余裕が出来た頃、久しぶりにゆっくりチビと接する事が出来ました。

久しぶりに見てみると白い毛がとても多くなっていて歩き方もゆっくりになって、いつの間にこんなに歳をとってしまったのだろう。と心がとても痛くなりました。これからはもっといっぱい接しようと思いました。

それから大学に行くまで、毎日一緒にいました。大学に入ると1人暮らしを始め、実家から遠くの場所に住むことになりました。心なしか実家を出る時、チビはとても悲しそうな顔をしていました。1人暮らしをしてから、休みの日は実家に帰りチビと遊びました。大学4年生の頃授業中、親からメールがきて、チビの具合が悪いから帰ってきて!と連絡がありました。すぐ帰りたかったのですが、その日はバイトが入っていてすぐ帰る事が出来ず、翌日早朝実家に帰りました。

帰ってからチビを見てみると、横たわりとても衰弱していました。病院の先生からは、老衰で体が弱っているから、特に治療はできない。とのことでした。呼び掛けると少し反応してくれました。

何日かその状態が続き、一週間経った頃、みんなが見守る中静かに息を引き取りました。みんな大声をあげて泣きました。その日私はチビと一緒に寝ました。チビは段々冷たくなっていき、固くなっていきました。

翌日葬儀屋さんが来てチビを連れて行ってくれました。葬儀屋さんがチビを抱いた時、この子はとても安らかな顔をしているね。きっととっても幸せな犬生だったのだろうね。と言ってくれて、涙が止まりませんでした。

ずっと泣いている私に親が近づいてきて、「犬は亡くなっても、お空にある虹のたもとで飼い主が来るのをずっと待っているんだよ。」と言っていました。だから私は、いつかもう一度チビに会う事ができると思い少し嬉しくなりました。これまで沢山の幸せをありがとうと伝えたいです。そしていつの日かまた犬を飼う事が出来たらいいなと思っています。