長女が高校生だった時、トイレの水を詰まらせてしまいました。それまでにも何度か詰まらせたことはあったのですが、幸いにも簡単に解決することができていました。その時の対応も同じように、細長い棒状のものを排水部に入れてかき混ぜながら、詰まっているトイレットペーパーを取り除こうとしました。しかし、どれだけ大量の紙を詰まらせたのか、一時間ほど悪戦苦闘しましたが、一向に水は詰まったままでなんら流れていきません。これではダメだと思い、頭にひらめいたのが、熱湯を入れて詰まった紙を溶かす方法でした。早速お湯を沸かし、トイレに何度か熱湯を入れてかき混ぜたのですが、それでも一向に詰まりは解消されません。万事休す、妻にもこれ以上はどうしようもできないことを伝え、最後の手段、近所のホームセンターにスッポン(正式名称はわかりません)を買いに行きました。いくらくらいするものなのかも全くわからずでしたが、1,500円くらいはしたはずです。それが高いか安いかもわからず、早速買って帰りトイレにスッポンを入れて思い切り引っこ抜きました。すると、これまでの奮闘は一体なんだったのか、勢いよく一気に水が流れていきました。たったの一回引っこ抜いただけで、あまりにも拍子抜けでした。その頃にはすっかり気力を使い果たし、もうへろへろでした。長女にはトイレットペーパーを使い過ぎないようきつく注意し、それからというものスッポンの出番は未だありません。今もトイレの隅っこに鎮座しています。